◆米露首脳会談、「核テロ防止世界構想」を提唱(Yomiuri Online)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060715it12.htm 【サンクトペテルブルク=古本朗】米国のブッシュ大統領とロシアのプーチン大統領は
15日、主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)の開幕前に当地で会談し、
テロ組織による核爆弾取得の阻止などを目的とする多国間協力体制「核テロ防止世界構想」
の設立を提唱した。
米露首脳はまた、会談後発表した共同声明で、北朝鮮のミサイル発射に対し「深刻な懸
念」を表明、北朝鮮に対し、発射凍結と同国の核問題を巡る6か国協議への復帰を求めた。
イラン核問題に関しても、国連安保理5常任理事国とドイツが提示した核問題解決のた
めの「包括案」を、「イラン政府が真剣に検討していない状況を危惧する」と警告した。
一方、両首脳はロシア領内に各国の原発燃料のためのウラン濃縮を行う「国際核燃料供
給センター」の設置などを含む米露原子力協力を推進していくことで合意した。
個別の声明で発表された「核テロ防止世界構想」は、テロ組織による「核・放射性物質、
核爆発装置の入手、移送、テロ目的の使用」や「核施設への攻撃」の阻止のため、米露を
軸に「有志諸国」が共同で必要な措置を講じることをうたっている。米紙ニューヨーク・
タイムズ(電子版)は米政府筋の話として、日本、中国、豪州、欧州の主要国などの参加
を期待していると報じた。
イスラエル軍によるレバノン領空爆などで危機的状況が続く中東情勢をめぐっては、会
談後の共同記者会見でプーチン大統領は、敵対するイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラ
とイスラエルの双方に「流血の停止」を要請しつつ、同国軍による「過剰な武力行使」を
批判。
これに対しブッシュ大統領は、ヒズボラによるイスラエル領へのロケット攻撃を挙げ、
「こちらの暴力を停止する方が先決だ」とイスラエル側を擁護し、中東情勢をめぐる両首
脳の立場の違いが浮き彫りになった。
ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟を巡る協議で、米露はサミット開幕までの合意を
目指したが、結局、合意に至らず、両首脳は協議継続を決めた。
◆依頼
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1146565139/l50 ◆関連記事
Y!ニュース サンクトペテルブルグサミット
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/summit/