ダルフール紛争、AU部隊の駐留再延長
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アフリカ連合(AU)は1、2の両日、ガンビアで首脳会議を開き、
アフリカ・スーダン西部のダルフール紛争問題に関し、
AU部隊の駐留期限を年末まで再延長することを決めた。
当面の住民保護に当たるのが目的だが、紛争は依然として収拾の兆しをみせておらず、
関係者の間では国連関与への期待が一層強まっている。
スーダン政府と反政府武装勢力「スーダン解放軍」(SLA)主流派が
和平協定を締結してから、5日で2か月を迎える。
SLA主流派は治安回復のため、資金や装備が十分でない7,000人規模のAU部隊に代え、
国連平和維持活動(PKO)部隊を受け入れる意向を示しているが、
政府側はこれを拒否してきた。
バシル大統領は、首脳会議出席のためガンビアを訪れたアナン国連事務総長との会談でも、
部隊受け入れを改めて拒否するなど、和平プロセス進展に向けた環境は整っていない。
バシル政権が強硬姿勢を取り続ける理由について、ハルツームの外交関係者は
〈1〉政権内やスーダン北部住民の間に、欧米の秩序を押しつけられるとの反発が強い
〈2〉住民襲撃に政府が関与した証拠を国連に握られることを恐れている
――などを挙げる。
ダルフール紛争では、これまでに約18万人が死亡、200万人以上が避難民化している。
和平協定調印後も、親政府のアラブ系民兵による襲撃が続いているとの情報もある。
さらに、協定調印に応じなかったSLA分派の指導者が
ダルフール地方の最大部族出身で地域に影響力を持つことから、
新たな不安定要因になりかねないとの見方もある。
SLA主流派のシャイファルディン・ハルーン報道官は1日、ハルツーム市内で本紙の取材に、
「我々は和平協定調印後、一切の戦闘活動を停止している。
和平プロセスの推進は仲介に当たった国際社会の責任だ」と強調した。
AU部隊ハルツーム事務所のノレディン・メズニ報道官も、
「我々の限られた能力では、和平プロセス推進という重大任務の遂行は不可能。
国連を通じて和平を実現することが大事だ」とし、
事態打開のためには国連の一層の関与が不可欠、と指摘した。
国連はPKO部隊派遣を目指し、6月にAUとの合同調査団を送り込むなどの準備を進めており、
今後も粘り強く、スーダン政府を説得していく方針だ。
★ ソースは、読売新聞 [日本] とか。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060703id23.htm ★ 関連スレ。
【スーダン】ダルフール地方の視察のため、国連代表団が首都ハルツームに向かう[06/05]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1149524224/ (dat落ち)
【国連・AU】合同視察団、スーダン・ダルフール入り PKO派遣予備調査[060614]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1150297485/ 【スーダン】バシール大統領、国連軍の展開を「再植民地化だ」として拒否の意向示す[06/20]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1150808158/ 【スーダン】政府、ダルフールでの国連の活動を禁止[06/25]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1151302042/ とか。