「ロシア与党「統一ロシア」巨大化進む 社会活動にも進出」
プーチン大統領の政権与党「統一ロシア」が、党勢を急速に拡大している。5年前の
結成当時は大統領支持勢力の寄せ集めに過ぎなかったが、来年の下院選を目指して地方
組織を整備。権力と一体化して青年団体を作ったり地域の催しを主催したりと、旧ソ連
社会の隅々に影響力を及ぼした往年の共産党を意識したような取り組みも見せている。
統一ロシアによると、6月現在の党員数は約110万人。毎月1万人以上が入党している。
約4000の支部を置き、その下部には約4万の末端組織があるという。
統一ロシアが誕生したのは、01年12月。ショイグ緊急事態相率いる「統一」と
ルシコフ・モスクワ市長らの「祖国」が合併。政局を安定化させる狙いが強かったが、
その後急速にロシア初の大衆政党としての体裁を整えつつある。
退潮著しいのがエリツィン政権下で野党ながら国内最大の政治勢力だったロシア共産党。
プーチン政権下ではマスコミへの露出も激減。党員数約18万人と低迷している。
絶大な権力で国家を支配、政策も人事も一手に握っていた旧ソ連共産党とは比較に
ならないものの、中央・地方の権力との密着ぶりが際だつ。
下院では7割近い309議席を支配。党代表のグリズロフ下院議長は「議会は政治的
議論の場ではない。法案を通すところだ」とさえ述べた。
多くの地方でも事情は似通っている。昨年12月のモスクワ市議選では比例名簿のトップに
ルシコフ市長をシンボルとして据えた。選挙後ルシコフ氏は当選を辞退して議席を下位の
候補に譲った。今年10月の極東・沿海地方議会選でも、知事、ウラジオストク市長、
太平洋艦隊司令官を候補者名簿上位に並べる予定だ。
統一ロシアにとって最大の懸案は07年の下院選で圧勝し、08年の大統領選での
プーチン氏の後継候補勝利につなげることだ。比例名簿のトップにプーチン氏自身や、
後継候補を据える案が取りざたされている。
党勢拡大のために目下力を入れているのが社会活動を通じた「ソフトパワー」
(ボロビヨフ委員長)による無党派層取り込みだ。
シベリアのチュメニ州では統一ロシアが170万ルーブル(約680万円)の予算で
児童の課外活動の実施を請け負うなど「公的予算が党の宣伝に使われている」と指摘
されるケースも出てきている。
旧ソ連共産党の共産主義青年同盟(コムソモール)にも似た党の青年組織「若き親衛隊」は、
献血などのボランティア活動にも取り組む。最近は企業や官庁での昇進を期待して
入党する若者も多いという。
引用元:朝日新聞
http://www.asahi.com/ (2006年06月25日21時08分)
http://www.asahi.com/international/update/0625/009.html 関連スレ:
【ロシア】 プーチン大統領が後継者問題に言及 [060619]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1150823795/ 【ロシア】プーチン政権の言論統制に対抗…「ゴルバチョフ新聞」発刊へ[6/10]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1149896377/ 【ロシア】プーチン大統領 先月の世論調査で、歴代の最高指導者中最高の評価[05/15]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1147654247/