スロバキア・ブラチスラバ──
17日に投票が行われたスロバキア国民議会選挙(150議席)は、
中道左派野党スメル(方向)が第1党となることが確実となった。
連立政権を率いる中道右派、民主キリスト教同盟(SDKU)の
ジュリンダ首相は18日、敗北を認めた。
統計局が発表した開票結果によると、各党の得票率はスメルが29.4%、
SDKUが18.4%。この結果は18日、選挙管理委員会によって承認される。
ジュリンダ首相はスメルが第1党となった後も、改革に引き続き取り組んでいく
必要性を強調。首相は8年間にわたって税率一本化などの経済改革に努め、
欧州連合(EU)への加盟も果たしたが、スメルは収入格差の拡大や
政権の腐敗を不服とする国民の支持を集めた。
スロバキアは2009年に欧州単一通貨ユーロの導入を予定しているが、
スメルの勝利により不透明になる可能性がある。
スメルは今回の選挙で単独過半数に届かなかったため、
他政党と連立交渉に入る見込みだが、政策の違いから交渉は難航すると予想されている。
CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200606180016.html