エトルリア最古の壁画公開 ローマ近郊の遺跡で
【ローマ17日共同】
イタリア文化省は16日、ローマ近郊のエトルリア文明遺跡から発見された紀元前700年ごろの
彩色壁画を報道陣に公開した。
ライオンや水鳥が描かれており、これまで見つかった同文明の壁画では最古。
研究者は「当時の死生観を知るためにも貴重な発見」としている。
発見場所はローマの北17キロにあるベイオの緩やかな丘陵地帯。
5月末、斜面から数メートル掘り進んだところに幅5メートル、奥行き3メートル、高さ1・8メートルの
墓室が見つかった。壁には、ほえるライオン4頭や水鳥などが黒や赤などの顔料で描かれていた。
ローマ大のジョバンニ・コロンナ教授らによると、大きく口を開けた攻撃的なライオンは
死後の世界への恐怖を、水鳥は生から死への移行を表しているという。
(共同通信) - 6月17日9時57分更新
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