■神々への冒涜!? 「ユーロヴィジョン」開会式にブーイング
この週末、年に一度のユーロヴィジョン・ソングコンテストがアテネで開催される。しかし
ゼウスが「ヴォラーレ」を歌いながらステージを跳ね、オリンポスの神々がそれに続く
パフォーマンスに、ギリシャの報道陣は立腹しているようだ。
ユーロヴィジョン・ソングコンテストは、ヨーロッパの国別対抗コンテスト形式で行われる
ポピュラー音楽の祭典。第51回大会準決勝のリハーサルを取材した現地メディアは、古代
ギリシャ文化を安っぽく使用していると言って憤慨している。
日刊紙『エトノス』は、「開会式は、控えめに言っても、安っぽいものだった。ギリシャ人たちは
言葉もなく、外国人たちは笑った」 と報じた。
1967年から1974年の軍事政権時代に行われた安っぽい祭事への拒否反応がいまでも
残っているギリシャ人たちは、2004年アテネオリンピックの式典が、けばけばしさを退けて
世界の観衆を感動させたことを誇りに思い、安心していたのだ。
アバやセリーヌ・ディオンを輩出したことで知られるユーロヴィジョン・ソングコンテストにおいて
安っぽさはおなじみのものだが、光る衣装を身につけたダンサーたちが古代ギリシャの
神々として演技をする開会式は、一目見てショックを与えるに足るものだったようだ。
「何という冗談でしょう! ゼウスがヴォラーレを歌うのを見ることになるとは思っても
見ませんでした」と、テレビ評論家デピ・ゴレマは日刊紙『エレフテロス・ティポス』で語った。
愛の女神アフロディテは「ディーバ」を歌い、海の神ポセイドンは「恋は水色」を歌う。
その一方で、勇猛なスパルタの戦士たちが音楽に合わせて槍と盾を振る。
リベラル派の日刊紙『エルフェロティピア』は問う。
「作者の意図は何だったのだろう? キッチュのためのキッチュだ」
振付師フォカス・エヴァンジェリノスは、ギリシャ文化とユーモアの要素を入れたかったと
語っている。
「ひと味違うものを見せたかったのです」と、彼は『エトノス』紙に語った。
ユーロヴィジョン・ソングコンテストにはおよそ40ヶ国からの歌手が参加し、視聴者の電話
投票で勝敗が決定する。視聴者の数は全部で1億人以上と予想されている。
■ソース(Excite)
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081148104164.html ※依頼有りました
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1146565139/184