国連安保理は17日、シリアにレバノンとの国境を画定し、
正式な外交関係を樹立するよう求める決議を13対0の賛成多数で採択した。
決議はまた、過去の安保理決議に基づき、レバノンへの武器流入を防ぎ、シリア、イランと
密接な関係にあるイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの武装解除や解散の実現を求めた。
決議は米英仏がまとめ、中露は棄権した。
シリアは昨年4月まで約30年にわたってレバノンに軍を駐留させ、同国を事実上支配してきた。
現在も影響力を残し、両国には相互の大使館も置かれていない。
しかし、現在のレバノン政府はシリア離れを強め、「真の独立国家」としての認知を求めている。
米英仏は決議採択でレバノン支援を強化し、シリアへの圧力を高めたい意向だ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060518k0000e030016000c.html