■産油国も危機意識、省エネ取り組みで一致…IEF閉幕
【ドーハ(カタール)=中村宏之】カタールのドーハで開かれている国際エネルギーフォー
ラム(IEF)は23、24日の日程で、原油高対策やエネルギー安全保障など幅広い分野で
協議した。
消費国と産油国の約70か国の代表が顔をそろえ、欧米市場で原油価格が史上最高値を更新
した直後の開催で「対話を行うのに絶妙のタイミング」(マンディル・国際エネルギー機関事
務局長)と注目度も高く、各国が危機意識を共有した。
IEFは24日夕(日本時間24日夜)、エネルギー開発投資の促進や消費国と産油国によ
る対話の継続、正確なデータ共有の必要性などを柱とする総括文書を発表して閉幕した。次回
は2008年にローマで開く。
原油高について、これまで価格上昇で収入増の恩恵を受けてきた産油国側にも受け入れ難い
水準との認識が広がり、IEFでは「現在の価格を非常に心配している」(アティーヤ・カ
タールエネルギー産業相)と率直な懸念が表明された。
核開発問題で原油高騰の“元凶”となっているイランでさえ「政治的に刺激的な発言が原油
市場をかく乱している」(政府関係者)と、暗に米国をけん制しつつ冷静な対応を求めた。こ
うした環境をふまえ、参加国は国際社会が一丸となった省エネルギーの取り組みなどについて
も一致した。
出典:(2006年4月25日1時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060424ib26.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
■「原油は適切に供給」OPECが非公式協議で声明
【ドーハ(カタール)=中村宏之】石油輸出国機構(OPEC)は24日午後(日本時間同
日夕)、カタールのドーハで開かれている国際エネルギーフォーラム(IEF)にあわせて非
公式閣僚協議を開いた。
非公式協議にはすべてのOPEC加盟国が参加し、終了後、ダウコル議長(ナイジェリア石
油資源相)は「OPECはこれまで過去18か月にわたって適切な対応をとってきた。原油価
格の安定のために今後も消費国に対して適切な供給を行う」とする声明を発表した。
出典:(2006年4月24日23時31分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060424ib25.htm