【ニューデリー16日】
16日付のインド各紙は、2001年6月にネパールで起きた王族惨殺事件で、銃を乱射したとされる
ディペンドラ皇太子(当時、死亡)の恋人だったデブヤニ・ラナさん(写真)が、インドの
名門政治家一族の御曹司と結婚すると報じた。
デブヤニさんは、父方が1951年までネパールの実権を握っていたラナ将軍家、母方はインドの
マハラジャ(藩王)の1つであるスチンダ家出身で、惨殺事件直後にネパールから出国していた。
タイムズ・オブ・インディア紙によれば、デブヤニさんの結婚相手はインドの現与党、
国民会議派幹部のアルジュン・シン元人材開発相の孫に当たるアシュワリヤ・シン氏。
同氏の母親は、息子が結婚するかどうか明言を避けているという。
またテレグラフ紙は、アシュワリヤ氏が20代半ばで、インド中部マドヤプラデシュ州にある
シン一族の私有林を管理しており、快活でおおらかな人物だと紹介している。
ネパールの王族惨殺事件では、当時のビレンドラ国王夫妻ほか王族7人が殺害され、
張本人とされるディペンドラ皇太子も自殺を図り2日後に死亡。このためビレンドラ国王の
弟のギャレンドラ現国王が即位した。
デブヤニさんの父パシュパティ・シャムシェル・ラナ氏はネパールの有力政治家で、
ギャネンドラ国王の強権政治に反対する立場の会派を率いている。
[時事通信社:2006年04月16日17時06分]
http://www.ocn.ne.jp/news/data/20060416/a060416063659.vu03vcnq.html