W杯招致のブラジルに施設改善促す、FIFA
リオデジャネイロ――国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は13日、ブラジルが最有力候補
として浮上している2014年のワールドカップ(W杯)本大会の誘致で、同国内に国際基準に
見合ったスタジアムは1カ所もないと指摘、大会招致の成功には一層の努力が必要との考えを示した。
リオデジャネイロ、サンパウロなどの主要スタジアムを視察した末の見解としている。会長は、ブラジル
開催は現段階でのアイデアに過ぎず、南米諸国が共同開催する可能性もあると主張。「南米諸国がブラジル
招致で一本化していても、同国は(FIFAの支持を得るため)大会開催に必要な高水準の施設を
準備しなければならない」と強調した。
ブラジルは1950年にW杯を主催している。ただ、ブラジルのスタジアムは老朽化し、国内クラブの
財政難、サッカーファンの暴徒化などは頭の痛い問題となっている。14年の大会開催を成功させるには
これらの課題を解消するのが必要であることに改めて言及したもの。
ブラジルのルラ大統領は最近、本大会の誘致を全面支援する、と述べている。南米諸国で招致を表明
しているのはこれまでブラジルのみ。南米のサッカー連盟は2003年の会合で、
ブラジルの立候補を支持することで合意している。
FIFAはW杯の大陸別持ち回りを実施しているが、14年大会は南米の順番になっている。
http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200604140015.html