■ウクライナ、親欧米政党が連立合意・首相人事巡りなお溝
【モスクワ=古川英治】ウクライナで13日、親欧米3党が議会で連立を結成することで基本
合意した。3月26日の議会選の結果を受け、最高会議(国会)が召集される5月中旬までに基
本政策と閣僚人事の調整を進めるとしている。親欧米路線が継続される可能性が高まったが、
焦点となる首相人事などを巡る溝は埋まっていないとみられ、なお曲折も予想される。
ユーシェンコ大統領の政党「われらのウクライナ」、昨年9月に解任されたティモシェンコ
前首相のグループ、社会党の代表が基本合意文書に署名した。選挙では親ロシア派ヤヌコビッ
チ元首相率いる「地域党」が第1党になったため、「オレンジ革命」と呼ばれた2004年の民主
化運動の勢力が多数派工作を進めていた。
首相には第2党の座を確保したティモシェンコ氏が返り咲く可能性が高いが、「われらのウ
クライナ」では同氏に対する反発が強く、一部では地域党と連立を模索する動きもあった。連
立合意書の署名後もティモシェンコ氏が首相に意欲を見せる一方、大統領派の代表は「これか
ら1カ月かけて詰める」とだけ述べた。 (10:01)
出典:NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060414AT2M1400914042006.html