シンガポール・インド商工会議所(SICCI)は12日、最近のインド経済の概況を説明し、同国の政財界との
パイプ強化を図る「インド・アジア太平洋ビジネス・サミット2006」をグランド・ハイアット・ホテルで
開催した。シンガポール企業ニホンゴ・バシはインドの教育機関と合弁で日本について専門的に学ぶ
修士課程を設けると発表した。日系企業への卒業生あっせんも行う。
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■800万ドル投資
日本語教育サービスのニホンゴ・バシはこの日、インドの教育機関大手、ラシトリヤ・シクシャナ・
サミチ・トラスト(Rashtriya Sikshana Samithi Trust、RSST)と提携覚書に調印した。両社は今年秋に、
バンガロールのRSST施設内に「センター・オブ・エクセレンス」を設け、1年間の修士課程を提供する。
今後5年で800万Sドルを投資する計画だ。
最初の7カ月は日本語、残りの期間に日本の経済、金融、法律、労務について教える。日本貿易振興機構
(ジェトロ)の「ビジネス日本語能力テスト」への対策も伝授する。卒業生には日本人顧客担当の管理職
としての道が開かれており、日系企業や地元IT企業に需要がある。
カーティク・ティルパティ社長は日系企業での勤務経験があることからニホンゴ・バシを設立。社名には
日本の言葉や文化への「懸け橋」になりたいとの思いが込められている。2003年にインドに進出、現在は
バンガロール、デリー、チェンナイなどに25カ所の施設を持つ。
インドには自動車やIT、製薬、食品、商社などの日系企業が328社(ジェトロ調べ)進出。ニホンゴ・
バシは従来、ソフトウエア技術者向けに日本語を教えていたが、昨年から日本語を話せる営業職や管理職の
需要が高まり、日本語の「エリート」養成校を設立することに踏み切った。日系企業には無料で卒業生を
あっせんする。問い合わせは同社長(メアド記者が省略)まで。
(NNA) - 4月13日8時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060413-00000030-nna-int