■9・11の2年後、生還者の57%に呼吸器系の障害
01年の米同時テロを受けて崩壊したニューヨークの世界貿易センター(WTC)やその周辺の
建物にいて生還した人々の約57%が、事件後呼吸器系の障害を新たに抱えるか、それまでの
症状が悪化した、と訴えていたことがわかった。ニューヨーク市保健精神衛生局と米疾病対策
センター(CDC)などが7日公表した。
調査によると、テロによって倒壊、損壊した建物38棟にいた生存者約8400人(救急関係者を
除く)のうち、62%がWTCの倒壊で発生した粉塵(ふんじん)に巻き込まれ、このうち67%が
呼吸器系の問題を訴えた。粉塵に巻き込まれなかった人の中でも40%が同様の問題を訴えた。
訴えた問題は鼻の異常38%、息切れ35%、ぜいぜいする29%、のどの違和感28%など。
呼吸器系以外では、24%が胸焼け、21%が重い頭痛、11%が重度の精神的苦痛などの症状が
出たという。
調査は、同局などが生存者の健康状態を03〜04年に聞き取った。同局などは、WTC周辺に
いた約7万1000人の健康への影響を20年にわたって継続調査している。
■ソース(Asahi com)
http://www.asahi.com/international/update/0408/014.html