【アメリカ】ディズニーが携帯電話サービスに参入 [060407]

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 【ロサンゼルス=岡田敏一】
米ウォルト・ディズニーは五日、十−十五歳の子供を持つ家庭向けに六月から携帯電話サービスを始めると発表した。

新サービス「ディズニー・モバイル」では、携帯電話端末にGPS(衛星利用測位システム)機能を内蔵し、子供の居場所を確認したり、
通話料金の上限や、かけられる電話番号を管理できるようにする。
ミッキーやカリブの海賊の待ち受け画面をはじめ、ディズニー映画に関連したゲームやコンテンツ(情報の内容)を配信し、他社と差別化する戦略だ。
米国以外での展開も視野に入れているという。サービス開始から二、三年内の黒字化をめざす。

ディズニーの事業参入を機に、携帯電話サービスが世界的に多様化しそうだ。
ディズニーは、携帯電話会社の米スプリント・ネクステルから回線を借り受けてサービスを提供する。
このように、自前の通信網を持たない携帯電話会社は「MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)」と呼ばれる。

何千億円もかけて通信網を整備する必要がないため、ディズニーのように、有力なコンテンツを保有していたり、ブランド力の大きい企業なら、
異業種であっても、携帯電話サービスで採算を取りやすくなる、と欧米で注目を集めている。

番組提供会社もMVNOで事業化しやすい企業の一つ。携帯電話に特別なボタンをつけ、それを押すだけで番組を見られるようにすれば、
サービス利用者の裾野を一気に拡大できる。
スポーツチャンネルを運営する米ESPNは、専用ボタンを装備した三洋電機の携帯電話で試合結果などを閲覧できるサービスを二月から提供し、
増収につなげている。

英国では若者の間で高いブランド力を誇るヴァージングループが一九九九年にMVNOによる携帯電話サービスを開始。
グループ会社の航空券や音楽CD販売との連動や、基本料なしのサービスで成功を収めている。

たとえばディズニーはコンテンツ利用料で利益を上げられるため、通話料金を低く設定でき、より多くの利用者を獲得するという戦略も成り立つ。
利用者にとっては、サービスの選択肢が増えるだけでなく、通話料金の値下げも期待できるというわけだ。

日本では二〇〇一年に日本通信がDDIポケット(現ウィルコム)から回線を借り、PHS(簡易型携帯電話システム)のデータ通信サービスに参入した。
ネット接続サービス「So−net(ソネット)」を提供するソニーコミュニケーションネットワークなど、参入を視野に入れている企業も多い。

総務省は今秋をめどに、MVNOによるサービスを行いやすくするためのルールをまとめる計画だ。
ボーダフォンなどの通信会社も、収入の拡大につながるため、MVNOに回線を貸し出すことには前向きだ。

今後、本業との相乗効果を図りたい異業種からの参入が相次ぎそうだ。

http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200604070029a.nwc
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