◇イスラエル連立協議、カディマと労働党がポスト争奪戦
【カイロ=森安健】イスラエル総選挙で1位となった中道のカディマ(29議席)と
2位の左派の労働党(20議席)が連立協議で閣僚ポストの争奪戦を
繰り広げている。カディマは労働党が要求する財務相ポストの割り当てを拒否。
労働党は右派リクードと組む方針をちらつかせるなどして揺さぶりをかけている。
第1党となったカディマは組閣で主導権を握りたい考えで、労働党には
「国防相ポストを渡す」と伝えた。これに対し、労働党はカディマが当初、
40議席とされた予測を大幅に下回る議席数にとどまったことから、
「謙虚にポストを分担するべきだ」と主張している。
選挙で社会経済政策の拡充を訴えた労働党にとって、財務相ポストは
公約実現のカギを握る。しかし、労働党が財務相に推すペレツ党首は、
かつて労組トップとしてストライキを連発した経歴があり、経済・産業界の
受けは極めて悪い。このため、カディマは財務相ポストの割り当て要請に
応じていない。
ソース(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060403AT2M0300103042006.html