■カタール 初の国政選挙実施へ
ハマド外相はこの中で、政府の諮問機関である諮問評議会について、「来年はじめに選挙を
行う」と述べ、カタールで初めてとなる国政選挙が、来年はじめに行われることになりました。
カタールの現在の諮問評議会に立法権はなく、議員はすべて首長が任命するなど民主化の
遅れが指摘されてきました。このため、カタール政府は立法権を持つ新しい評議会を作り、議員
45人のうち30人を選挙で選ぶことを決め、近い将来、選挙を行う方針を示していました。
中東のペルシャ湾岸諸国では、イラク戦争をきっかけにアメリカの民主化要求が強まり、去
年、サウジアラビアで初めての地方評議会選挙が行われたのをはじめ、クウェートでは女性の
参政権が認めらるなど、民主化の流れが加速しています。ただハマド外相は、「アメリカは、イラ
クやわれわれに民主主義を植えつけようとしているが、民主化はわれわれ自身が進めるものだ」
と述べ、選挙の実施はアメリカの要求に応えたものではないと強調しています。
ソース:NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/04/03/d20060403000047.html ▽カタール国(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/quatar/index.html