◇GoogleとAOL、確定した提携の内容は?
検索エンジン大手の米Googleは3月29日、America Online(AOL)との提携拡大を
めぐる最終的な調整が終わり、同社にとって最大の広告パートナーであるAOLへの
10億ドルの出資計画が定まったと発表した。
Googleが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、両社は2005年12月に
発表した契約の締結に関する最終契約書に3月24日付けで署名した。
GoogleはTime Warner傘下のAOLに10億ドルを出資し、それと引き換えに
AOLの株式5%を取得する。出資は6月までの3カ月間のいずれかの
タイミングで行われる予定。
さらにAOLは、Googleの広範な広告ネットワークを介して自社の製品/サービスを
広告するための資金として3億ドルを受け取る。一方、 Googleは、現在同社の
利益の大半を占めているテキストベース広告以外にも同社の検索エンジンを
多様化すべく、グラフィック広告の販売拡大でAOLへの依存度を高めることになる。
これまでSECに提出された文書によれば、さらにGoogleは今回の契約により、
2008年半ば以降、AOLを株式公開企業としてスピンオフするよう求める
権利も獲得する。
GoogleによるAOLへの出資が決まったことで、Microsoftによる提携の
申し出は却下された。Microsoftは最近、独自の巨大な広告ネットワークの
構築を目指している。
AOLは数年前からGoogleにとって最大の広告パートナーとなっており、2005年には、
Googleの総売上高の9%に当たる5億5000万ドルをAOLからの売り上げが占めた。
Googleの株価は同日、Nasdaq市場で17ドル78セント(4.7%)値を上げ、
394ドル98セントで取引を終えた。24日の取引終了後、Standard & Poor's 500の
インデックスにGoogle株が追加されることが明らかとなり、資産運用者による
ポートフォリオの調整が進められるなか、同社の株価はここ4回の立ち会いで
15.5%値を上げている。
Time Warnerの株価はニューヨーク証券取引所で5セント値を上げ、
16ドル79セントで取引を終えている。
ソース(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/30/news037.html