■ハマス抜きで開幕へ アラブ首脳会議
アラブ圏22カ国・地域が参加してスーダンの首都ハルツームで28日に始まるアラブ首脳
会議に、パレスチナの代表として、間もなく正式に発足する政権を担う過激派ハマスではな
く、パレスチナ自治政府のアッバス議長が率いる旧主流派ファタハが参加する。ファタハはこ
の会議で、従来通りのパレスチナへの支援を訴えるとともに、今後の自陣営の基盤固めを狙っ
ているが、排除された形のハマスは反発している。
パレスチナ自治政府から首脳会議に参加するのは、アッバス議長のほか、間もなく政権から
去ることになるキドワ外相ら。いずれもファタハ系の旧政権幹部だ。
ハマスのラシュク政治局員によると、代表団を決める権限があるアッバス議長に対し、ハマ
スが自派のメンバーを加えるよう求めたが、「まだ新政権が承認されていないから制度上無理
だ」と断られたという。アッバス議長は「ハマスによる組閣が首脳会議に間に合わなかった」
と説明。ハマス最高幹部のメシャール氏は「我々は排除された」と語った。
アッバス議長はハマス新政権発足に備え、資金の掌握や議長直属機関の新設など自分の権力
基盤の強化を急いでいるとされる。今回ハマス抜きで首脳会議に参加することで、今後の自治
政府の外交の枠組みも固めようとしているとみられる。
関係筋によると、首脳会議に先立って25、26日にハルツームで開かれた外相会議で、キ
ドワ外相が「今後も自治政府の外交は議長が責任を持つ」と発言。ハマスの主導権に枠をはめ
ようとする姿勢を鮮明にした。
ロイター通信などによると、この外相会議は、同首脳会議が過去採択した「イスラエルが占
領地から撤退すれば国家として承認する」との和平案への支持を再確認。イスラエルの承認を
前提に「土地と平和の交換」を求める立場を強調し、イスラエルの存在を認めないハマスの立
場とは一線を画した。
アラブ諸国にはハマスの孤立化を避けたい気持ちが強いものの、欧米との協力関係を維持す
る必要もあり、中東和平への従来の方針を変えるわけにはいかない事情があるとみられる。
ソース:asahi.com 2006年03月27日19時54分
http://www.asahi.com/international/update/0327/005.html 関連スレッド:
【パレスチナ】アッバス自治政府議長、ハマス内閣を承認[03/26]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1143311861/l50 【イスラエル】カディマ、大幅リード=パレスチナ政策が争点ー28日にポスト・シャロンを占う総選挙[06/03/18]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1142667964/l50 【イスラエル】 シャロン・ストーン、キスで中東和平を願う [06/03/13]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1142230998/l50