◇インテル、力強い未来を予想--「Itanium」での失敗を認めつつ
カリフォルニア州サンタクララ発--Intelの経営幹部は米国時間23日、「Itanium」に関する
重要な問題を認識していると述べたうえで、同社はこのハイエンドのチップ系統の未来を
輝かせるための投資を増やしていると発言した。
「売上高の数字、計画の遅延、そして打ち切りとなったプロジェクトのいずれについても不満である」
とIntelのDigital Enterprise GroupのシニアバイスプレジデントPat Gelsinger氏は述べている。
しかし同時にItaniumサーバの売上は、「Sun Sparc」サーバの売上の半分以上、
そして「IBM Power」サーバの売上の3分の1に達した。また、新たな顧客が加わり、
コンピューティング技術供給業者Electronic Data Systemsなどとの間で重要な
提携が取り交わされたりしている。「気分が良いか悪いかと聞かれれば、答えは
その両方である」とGelsinger氏は当地のIntel本社における取材の中で述べている。
Intelが当初予想し、期待していたよりもItaniumの成長は鈍かったかもしれないが、
これは他の主要なサーバデザインと違わないと、 Intelの最高経営責任者(CEO)
Paul Otellini氏は述べている。「Power、Sparc、そしてItaniumの単位ランプが
タイムゼロにセットされたのを見ている。最初の出荷からただちに顧客のもとに
届けられている」(Otellini氏)
そして大型のサーバとなれば必然的に移行には時間がかかると、Otellini氏は言う。
「メインフレームの分野では、10〜20年前の設計を置き換えようとしている。
マラソンのようなものだ」(Otellini氏)
Itaniumプロジェクトの取り組みを開始するとともに、これを支援してきたIntelと
Hewlett-Packard(HP)は、 Itanium系列のチップで攻勢に出ようとし始めている。
新プロジェクトでは、2010年までにItanium技術と市場の発展のために100億ドルが
投じられる予定である。このうち半分はHPから拠出される。
IntelはItaniumについて複数の問題を抱えていた。最近では、初のデュアルコアモデルで、
先行版「Madison」に比べてパフォーマンスが倍になるとされる「Montecito」が遅延している。
しかし同社はエンジニアに対する内部支出を増加し、将来のデザインである「Montvale」を
2007年に、「Tukwila」を2008年に、そして「Poulson」をその後未明に公開する予定である。
HPのItaniumデザインチームがIntelに移動することが合意された後、Itaniumに対して
「われわれはトップダウン的な見方」をしていたと、Gelsinger氏は言う。「Montecitoについては
厄介であったが、われわれはロードマップをみて、Montvale、 Tukwila、Poulsonの進捗状況を
確認し、それを履行するためには何が必要かを考察した」(Gelsinger氏)
ソース(CNETJAPAN)
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20099350,00.htm