インドの2005年度(05年4月−06年3月)輸出総額が初めて1000億ドル(11兆7000億円)を突破する見通しになった。
02年度に500億ドルを突破してからわずか3年での大台突破となる。
ブルームバーグによると、ナート商工相は22日、「輸出額は過去2年間、26%の伸びを続けており、05年度は1000億ドルに
到達することが確実になった」と述べた。
これまで政府は05年度の輸出額目標を920億ドルとしており、1000億ドルを突破するのは06年度になるとみられていた。
輸出を牽引(けんいん)しているのは全体の17%を占める宝飾品(4−11月期は前年同期比20%増)、鉄鉱石(37%増)、
医薬・化学品(16%増)、自動車部品など輸送機器(49%増)など。
宝飾品は中東、鉄鉱石は中国の需要増が背景にあり、輸送機器は欧州向け輸出が伸びているものとみられる。
リライアンスなど財閥系企業が生産を増強している石油製品の輸出も増えている。
輸出はインドの国内総生産(GDP)の12%を占めている。今年1月、南アジア自由貿易地域(SAFTA)が発足したのに続き、
インド政府は東南アジア諸国連合(ASEAN)とも07年1月のFTA(自由貿易協定)発効で合意するなど、輸出拡大に向けた
取り組みを積極化している。
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200603240027a.nwc