◇イラク元外相がスパイ? CIAに情報提供と米TV
米NBCテレビは20日、複数の情報機関筋の話として、イラクの
旧フセイン政権で外相を務めたナジ・サブリ氏がイラク戦争前の
一時期、米中央情報局(CIA)に大量破壊兵器などの情報を
伝えるスパイだったと報じた。
NBCによると、サブリ氏は2002年9月、フランスの情報機関を
仲介させ、フセイン政権の内部情報をCIAに提供。報酬として
10万ドル(約1160万円)以上を受け取った。
サブリ氏は生物兵器の使用計画がないことや、核兵器開発には
相当時間がかかることなど、CIAの分析よりも正確な情報をもたらしたが、
化学兵器は残っていると話していたという。
サブリ氏とCIAとの関係は、フセイン政権に見切りをつけて国外に
脱出するよう米側が圧力をかけ、同氏がこれを拒否したことで、
イラク戦争開戦前に断たれた。
NBCはサブリ氏が現在中東の一国に滞在中だとして、拘束されずに
国外へ逃れたことも「何か特別な地位」を与えられていた証拠との
見方を伝えている。(共同)
ソース(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/060321/kok046.htm