日本酒使うカクテルが人気
---
ブラジルで酒と言えば「カイピリーニャ」。
サトウキビを蒸留した度数40度を超える地酒「カシャサ」に
ライムと少々の砂糖、かち割り氷を加えたカクテル。
名物の肉料理、シュラスコには特にこのさっぱり感がよく似合う。
ところが最近、カシャサの代わりに日本酒を使うカクテルが人気上昇中。
名付けて「サケリーニャ」だ。
サンパウロ市イタインビビ地区にあるレストラン「ジャン・ウェア・ハウス」は
3年半前のオープン時から、サケリーニャをメニューに載せている。
バーテンダーのホブソンさん(28)直伝の飲み方は、
コップに日本酒80ミリリットルを注ぎライムをつぶし、
大さじ一杯の砂糖を加え大きめの氷を入れて出来上がり。
おすすめはライチとイチゴなどの果物も加えることだとか。
メーンの日本食に合うと、サケリーニャ(1杯約660円)は
女性客を中心に1日100〜150杯も出る人気メニューだ。
リオデジャネイロ市では「カイピサケ」など各地で呼び名こそ違うが、
共通するのは人気を支えるのは女性だということ。
日系移民が持ち込んだアルコール度数の低い日本酒は飲みやすく、
健康志向と日本食ブームも相まって口コミで愛好者が急増している。
ブームを受け、酒造メーカーも生産拡大に乗り出した。
キリンビールが資本参加し「東麒麟」の独自ブランドを展開する
東山農産加工(サンパウロ市)は、カンピーナス市にある工場を昨年12月に拡張。
生産量を90万リットルから200万リットルに増やした。
ただ年平均25度前後という気候では日本の「寒仕込み」のような作り方はできない。
その代わりに温度を常時5度に保った蔵で仕込みをして通年、市場に供給する。
さらに最近では焼酎を使った「ショチュリーニャ」なるものも台頭してきた。
カクテル分野の日本ブームはまだまだ続きそうだ。
★ ソースは、日本経済新聞 [日本] とか。
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/column/20060317g193h001_17.html