◇彗星の「ちり」に高温で生成の鉱物…NASA発表
【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局(NASA)は13日、
探査機「スターダスト」が史上初めて採取した彗星(すいせい)の
「ちり」に、高温で生成する鉱物が含まれていたと発表した。
彗星は、太陽の影響を受けにくい遠く離れた場所で誕生したと
考えられており、鉱物がどこから彗星にやって来たのかは不明。
新たな謎に研究者らは驚いている。
ちりは、「スターダスト」が、ビルト2彗星に接近して採取し、
今年1月に回収された。分析の結果、カルシウムを含む
かんらん石など、高温の環境で生成する鉱物が見つかった。
研究者らは、誕生直後の太陽からはジェットが噴出し、付近の物質が、
彗星が生まれる太陽系の周縁部まで運ばれたのかもしれないと推測。
太陽系の起源に新たな謎が出てきた。ただ、鉱物が太陽系外から来た
可能性もあるといい、鉱物の年代測定などに取り組む。
ソース(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060314i502.htm