◇現行診断基準では「変異型ヤコブ病を見逃す恐れある」
【ワシントン=増満浩志】BSE(牛海綿状脳症)感染牛を食べて
発症する変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)について、
厚生労働省CJDサーベイランス委員会の山田正仁委員長(金沢大教授)が
「世界保健機関(WHO)の診断基準を見直すべきだ」と、11日付の
英医学誌ランセットに報告した。
昨年2月に判明した日本初の患者が、基準に合わない
波形の脳波を示し、生前は別の病気と診断されていたため。
山田委員長は「患者を見逃す恐れがある」と指摘している。
問題の波形は「PSD」と呼ばれ、現行基準は「vCJDでは現れない」としている。
この患者は死後の病理解剖でvCJDと確認されたが、発症から19か月後の検査で
見られなかったPSDが同30か月後に出現し、別タイプのヤコブ病と診断されていた。
ソース(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060310i102.htm