産経新聞:米国務長官、イラン国内のウラン濃縮認めず
http://www.sankei.co.jp/news/060308/kok003.htm ライス米国務長官は7日、訪米したロシアのラブロフ外相と会談、
イラン核問題をめぐる国連安全保障理事会での対応などについて話し合った。
会談後、会見したライス長官は、イランが国内でウラン濃縮を行うことは受け入れ
られないと述べた。イラン核問題では、イランに研究目的の小規模ウラン濃縮を
認める新たな妥協案が浮上。ロシアは国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ
事務局長とともにこの案を後押ししていたが、ライス長官は「ロシア側から新たな
提案はなかった」と述べた。
長官はまた、イランの核問題を協議する国連安全保障理事会による「制裁措置は
最初のステップとして必ずしも必要ではない」と述べた。政府は新たな案について、
小規模でもイラン国内でのウラン濃縮は「許されるべきではない」(ボルトン国連大使)
と強く反対しており、ライス長官は来週早々にも公式に始まる安保理協議で米欧と
同一歩調を取るようラブロフ外相に求める意向だ。新たな案は、IAEAの監視下で
小規模な濃縮を認める一方、イランが2年間と主張している商業規模の濃縮の凍結期間を
延長。その上で、IAEA追加議定書による抜き打ち査察への協力をイランが再開する内容。
ラブロフ外相は7日、ブッシュ米大統領とも会談。8日にはニューヨークでアナン国連事務総長
と意見交換する。