◇アカデミー賞厳戒、候補に問題作ズラリ
【ロサンゼルス4日=千歳香奈子通信員】映画の祭典、第78回アカデミー賞授賞式が
5日(日本時間6日)、当地で開催される。今年は作品賞をはじめ主要賞に、同性愛や
中東問題など各方面で物議を醸した問題作がそろってノミネート。米連邦捜査局(FBI)は
授賞式がテロの標的になる可能性が高いとみて、会場周辺で例年にない厳戒態勢を敷いている。
世界最大の映画の祭りを前に、ハリウッドがかつてない緊張に包まれている。
今年は作品賞だけでもカウボーイの同性愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」、
イスラエル選手団殺害犯への報復を描いた「ミュンヘン」など、社会派一色になったからだ。
「ミュンヘン」に対しては、米国の政財界に強大な影響力を持つユダヤ系社会から
不快感が出ている。また外国語映画賞候補になった、パレスチナ人の自爆テロを
テーマにした「パラダイス・ナウ」に対しても、イスラエル人らの国際団体が、候補取り消しを
求める嘆願書を米映画芸術科学アカデミーに提出。約3万3000人分の署名とともに
「作品はテロを賛美しており、権威ある映画賞が与えられればテロを誘発する」と訴えた。
アカデミー側は嘆願を突っぱねている。
最多8部門にノミネートされ、本命視される「ブロークバック−」も、社会から大きな反発を
受けている。ベネチア国際映画祭グランプリ、ゴールデングローブ賞最多4部門受賞など
前哨戦を総なめにしてきたが、米国ではキリスト教右派勢力を中心に同性愛を
絶対悪とみなす意見も根強い。
同作に出演した米女優ミシェル・ウィリアムズ(25)は、カリフォルニア州のキリスト教系の母校から
「卒業生がゲイをテーマにした映画で苦悩する女性を演じたのは非常に不愉快。当校の
価値観とは異なり、一切かかわりを持ちたくない」と絶縁宣言された。
こうした背景から、会場のコダック・シアター周辺では、FBIとロサンゼルス市警が警備の
最終確認を続けている。会場周囲は1日から交通規制が始まっており、毒ガス検知器まで
設置されている。当日は狙撃隊や爆発物処理班も周辺に待機する予定だ。
イラク戦争直前だった03年も、対テロ警察特殊部隊やFBI捜査員が大量動員された。
しかし、今回は作品そのものを守る異例の厳戒態勢となった。
ソース(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-060305-0004.html 関連スレ(アカデミー賞)
【アカデミー賞】 今年のレッドカーペットは半分新品、半分お古(画像あり) [06/03/03]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1141365469/ 【アカデミー賞/パレスチナ】 オスカー候補『パラダイス・ナウ』に、自爆テロ被害者が反対署名運動 [06/03/03]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1141366212/ 【米国】アカデミー賞準備で厳戒態勢、エルビスそっくりさんにとばっちり[060303]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1141371895/