昨年末の議会選挙によって、米軍占領下の「暫定政権」の期間が終わり、イラクは
アメリカから完全に独立した政府を持てる時期に入っている。これには形式上だけだ
という批判もあるが、実際のイラク政界の動きを見ると、シーア派最大派閥となった
サドル師が、敵だったはずのスンニ派に接近し、両派で「反米・イスラム主義」の統一
イラク政府を作ろうと画策しており、アメリカの意図に沿わない政治の流れが始まっている。
これは、アメリカの中枢で、イラクを傀儡化しておきたいと思っている勢力にとっては、
非常に都合が悪い。できる限り、イラクのスンニ派とシーア派を敵対させておきたい、と彼らは
考えているはずである。サマラのモスク爆破は、まさにそんな状況下で起きている。あの爆発が
誘発したものは、スンニとシーアの殺し合いであり、これはサドルが画策しているイラク内部の結束の
動きを阻止する一方、アメリカの中枢にいる人々にとって好都合となっている。
爆破後、現場を視察したイラクの建設大臣(Jassem Mohammed Jaafar)は「大黒柱に爆弾用の穴を
開ける作業には、1本あたり4時間はかかる」「作業には全部で12時間はかかるはず」「爆破によって
ドームが確実に崩れ落ちるよう、爆弾を仕掛ける方向を工夫してあり、軍事のプロの仕業である」と
述べている。
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彡ミ ___ __ と、まあ普通に報道されている状況とイラクの実情は大きく
|ヽ /| ,,,,,,,,l / / 違っているようで、一方日本では出来るだけイスラム圏に国際世論の
|ヽ | | ミ ・д・ミ/_/旦~~ 同情が向かないよう、「アラブ人はテロリスト」の大合唱という訳だ。
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凵 `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l 「ムハンマド報道」ですね。情報工作そのものの報道ぶりです。(・A・ )
06.3.4 田中宇の国際ニュース解説「イラク・モスク爆破の深層」
http://tanakanews.com/g0303iraq.htm 06.3.4 NHK「シーア派地区で19人射殺」
http://www.nhk.or.jp/news/2006/03/04/k20060304000027.html 06.3.4 NHK「米大統領 パキスタンを訪問」
http://www.nhk.or.jp/news/2006/03/04/k20060304000031.html
>>1 フセイン・アル=マジード・モスクという名のモスクだそうだ。
サッダームの父親は、子供が生まれる前に失踪したんじゃなかったけ?
一説には盗賊に殺されたらしいが、それに母親は嘆いて妊娠中のお腹を壁に
打ち付けて子を流産させようとした。その時、突然陣痛が走り出産した。
その赤ん坊が、サッダーム・フセイン。