PKO支出疑惑で安保理協議
この問題は、PKO活動に関する監査で、去年までの6年間に必要以上の
物資を発注したり特定の業者への発注が繰り返し行われるなど、不正支出が
疑われるケースが総額で2億6000万ドル、日本円にしておよそ
300億円相当に上ると指摘されているものです。この問題をめぐって
22日に開かれた安保理の協議で、日本の大島国連大使は、「資金の
ずさんな管理体制にがく然としている」と述べ、事務局の対応を厳しく
批判しました。さらに大島大使は、「PKO活動費の20%を拠出する
日本としては、直ちに納得のいく対策が取られなければ、今後、支援に
対する国民の理解を得るのが非常に難しくなる」として管理体制を早急に
改善するよう強く求めました。この問題で、国連事務局は、職員8人を
停職処分にして内部調査を進めるとともに、司法当局による捜査にも応じて
いるということで、今後、不正が明らかになった場合には厳正に対処すると
しています。
02/23 11:09 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/02/23/d20060223000077.html