タイのウライワン文化相が3日、タクシン首相の強権的政治姿勢を暗に批判し、「政治倫理を守る」ことを理由に
辞表を提出した。
4日には、タクシン政権始まって以来の大規模な抗議行動が予定されており、文化相の辞任は政権にとって
痛手となる可能性もある。
タイでは、首相の一族が、通信大手グループ持ち株会社の株を733億バーツ(約2200億円)で売却後、個人
名義のこの売買が課税対象とならなかったことなどから批判が高まっている。野党などは首相の辞任を要求。地元紙も、一部株式の入手経緯を問題視して、報道合戦を繰り広げている。
今回の辞任についてタイ英字紙ネーションは「別の与党幹部2人にも離反の動きがあり、相当大きな打撃に
なる」と分析している。
■ソース(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060203id23.htm