【ワシントン和田浩明】ブッシュ米大統領の承認の下で米国家安全保障局(NSA)がテロ対策と
して令状なしで盗聴を行っていた問題で、米民間団体が1月31日、米通信大手のAT&Tを相手
取り、「NSAの違法行為をほう助して顧客のプライバシーを侵害した」と賠償を求める集団訴訟を
カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁に起こした。
提訴したのは電子フロンティア財団(EFF、本部サンフランシスコ)。AT&Tが自社の通信網を
NSAに開放して盗聴を可能にしたと主張し、盗聴の中止と損害賠償を求めている。AT&Tは
AP通信に対し、国家安全保障問題や係争中の訴訟にはコメントしないと述べた。
令状なし盗聴問題をめぐっては、「違法捜査を禁じる憲法違反」などとして全米市民的自由連合
(ACLU)などもブッシュ政権やNSAを提訴し、中止を要求している。
毎日新聞 2006年2月2日 18時21分
ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060203k0000m030026000c.html