◇香水香りも知的財産権 仏で初判決 コピー品破棄命令
【パリ1日井手季彦】フランスの裁判所が香水に対する知的財産権を初めて
認める判決を出していたことが一日分かった。香水はこれまで商品名のほか、
瓶や箱のデザインについて知的財産権が認められてきたが、
香りそのものは保護されていなかった。
経済紙レゼコーによると、知的財産権が認められたのはフランスの化粧品大手ロレアルの
香水数種。ロレアルは、香水メーカーのベリュールNV社が、同じ成分を使用したコピー香水を
別の商品名で販売したとして損害賠償を求める訴訟を起こしていた。パリ控訴院は
一月二十五日、ロレアル側の知的財産権を認めたうえで、ベリュールNV社に対し、
コピー香水の破棄と百五十万ユーロ(約二億一千万円)の賠償を命じる判決を下した。
ベリュールNV社のコピー香水のパッケージには、同じ香りだとしてロレアルの商品名が
表記されていた。香水の需要の多いフランスでは、人気の香りの商品名を変えた
コピーが多く出回っている。ロレアルはドイツやベネルクス諸国でも同様の訴訟を起こしている。
ソース(goo 西日本新聞)
http://news.goo.ne.jp/news/nishinippon/kokusai/20060202/20060202_evn_005-nnp.html