ナイジェリア油田で拉致の外国人作業員4人、無事解放
ナイジェリア南部ラゴス(ロイター) ナイジェリア南部の産油地帯で11日、
米国人ら外国人作業員4人が反政府勢力とみられる武装グループに
拉致されていた問題で、地元当局は30日、「全員無事に解放された」と発表した。
拉致されたのは、米国人と英国人、ブルガリア人、ホンジュラス人。
国際石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが操業する油田から連れ去られた。
武装グループは解放の条件として、地元への石油収入の還元や公害補償、
先住民イジョー族の指導者の釈放などを要求していた。一方、
拉致にかかわったとみられるイジョー族のグループが29日、
「国際社会に誠意を示すために4人を解放する」と発表していた。
ナイジェリアでは昨年末から、武装グループが石油施設への攻撃を繰り返し、
生産量に深刻な影響が出ている。産油地帯の労組は、治安が改善しなければ
同地帯から撤退すると主張している。
同地帯では24日、イタリアの石油会社アジップの事務所が武装勢力に襲われ、
9人が死亡。また警察によると、29日には韓国企業の事務所を約20人の
武装グループが襲撃し、30万ドル余りを奪って逃走した。
http://cnn.co.jp/world/CNN200601300021.html