「スーパーボウルで市況占い? 8割近い的中率と」
2006.01.29 Web posted at: 20:15 JST- AP
シカゴ(AP) 2月5日、米ミシガン州デトロイトで開催されるアメリカンフットボールの
最大イベント、スーパーボウルには、ナショナル・カンファレンス(NFC)からシアトル・
シーホークス、アメリカン・カンファレンス(AFC)からピッツバーグ・スティーラーズが
出場する。両チームの進出をひそかに歓迎しているのは、ニューヨーク株式市場だ。関係者ら
の間でささやかれる俗説によれば、この組み合わせは今年株価が上昇するとの予想につながる
という。
「スーパーボウル指標」と呼ばれるこの俗説では、スーパーボウルの勝者が旧ナショナル・
フットボールリーグ(NFL)のチームならその年のダウ平均株価は上昇傾向、旧アメリカ
ン・フットボールリーグ(AFL)のチームなら下落傾向になるとされている。今年の出場
チームの歴史をみると、シーホークスは76年、NFL27番目のチームとして誕生。ス
ティーラーズはNFLとAFLの合併にともない、70年にNFLからAFCに移った。両
チームとも旧NFLという組み合わせになるため、どちらが勝っても株価上昇は「保証」され
たことになる。
米国最大の人気スポーツとされるフットボールは、ウォール街にもファンが多い。スーパーボ
ウル指標説は70年代に登場して以来、毎年話題に上ってきた。確かな根拠や裏付けがあるわ
けではないが、これまで8割近い的中率を記録しているという。ある証券会社幹部は、「これ
ほど頼りになる予言はほかに聞いたことがない」と話す。
ただし、その的中率に近年、陰りが生じてきたとの指摘もある。スーパーボウルが旧NFL、
AFLの各優勝チームによる対抗戦として始まった67年から30年余りの間、スーパーボウ
ル指標は実に9割以上の確率でその年の市況を言い当てていた。しかし98年と99年には、
旧AFLのブロンコスがスーパーボウル連覇を果たす一方で、株価が急上昇。その後も、予測
の精度は低調が続いている。
事情通によれば、過去数年間は、70年以降に創設されたり、移転、改名を経たりしたチーム
がスーパーボウルに出場するケースが相次ぎ、こうした年はいずれも指標の予測が外れてい
る。今年もシーホークスが「70年以降の創設」に該当するため、「株価上昇」の予想は的中
しない可能性もあるという。
ソース:CNN.co.jp
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200601290016.html