「米資産家、長距離飛行記録に挑戦へ 世界一周以上」
2006.01.29 Web posted at: 20:54 JST- REUTERS
米フロリダ州ケープカナベラル(ロイター) 1年前、単独では初の無給油世界一周飛行に成
功した米国の資産家、スティーブ・フォーセット氏が、近く世界最長距離の飛行に挑戦する。
今回は世界一周した後、再び大西洋を渡ってロンドンまで飛ぶ計画だ。
ジェット機による長距離飛行では、ディック・ルータン氏ら2人組が86年に初のノンストッ
プ世界一周を果たした際の2万6366マイル(約4万2000キロ)が最高記録。フォー
セット氏は昨年、単独で世界を一周したが、総飛行距離は2万3000マイル(約3万
7000キロ)と、新記録樹立には至らなかった。
フォーセット氏が操縦するのは、昨年と同じ単発エンジンのジェット機「グローバルフライ
ヤー」。同機を製作した米ベンチャー企業、スケールド・コンポジットを率いるバート・ルー
タン氏は、ディック・ルータン氏の兄弟で、同氏らが世界一周に使った「ボイジャー」の製作
も担当した。
フォーセット氏は今月、新たな挑戦の出発点となるケネディー宇宙センターをグローバルフラ
イヤーで訪れ、「連続飛行の限界に挑戦したい」と抱負を語った。「宇宙へ行くスリルも魅力
的だが、私は飛行機のパイロット。飛行機を使ってできる限り大きなスリルを体験したい」と
いう。
フォーセット氏は昨年2月28日、カンザス州サリーナから世界一周に出発。離陸時に積載燃
料1.4トンが漏出していたことが判明し、続行が危ぶまれる場面もあったが、67時間後に
無事帰還した。
今回の飛行には80時間以上かかる見通し。フォーセット氏は「燃料漏出の懸念はまだ排除で
きていないが、準備が整いしだい出発する予定だ」と話している。
ソース:CNN.co.jp
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200601290024.html