米商務省が27日発表した昨年10―12月期の
実質米国内総生産(GDP)の速報値は、
7―9月期に比べて年率換算(季節調整済み)で1.1%増にとどまった。
2002年10―12月期以来の低い伸び。内需の2本柱である個人消費と
企業設備投資の低迷が響いた。05年の実質GDPは前年比3.5%増だった。
四半期ベースの米GDPは03年4―6月期以降、
3%を超す伸びを続けてきたが11四半期ぶりに1%台に落ち込んだ。
市場の事前予測の平均(2.8%増)も大きく下回った。
GDPの約7割を占める個人消費は年率1.1%増で、
01年4―6月期以来の低水準。7―9月期に記録的な高水準となった
自動車販売の反動が強く表れたという特殊要因がある。
企業の設備投資は2.8%増。市場の事前予測をかなり下回り、
気掛かりな数字となった。輸出から輸入を差し引いた外需は
貿易赤字が膨らんだ影響で、GDPを約1.2%押し下げた。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060128AT2M2702X27012006.html