【英国/鳥インフルエンザ】紙幣流通と疫病拡散の相関性　独と米の研究者が発表[060126]

◇紙幣流通と疫病拡散の相関性

[ロンドン　25日　ロイター]　紙幣の流通を地理的に追跡する米国の人気ウェブサイトが、
鳥インフルエンザのような感染病拡散の予測に新しい洞察を示した。

疫病と同様、紙幣も人々によって世界中に運ばれる。従って、
潜在的なインフルエンザの拡散を予測するには、ドル紙幣の
流通を追跡するのがより良い方法だというのだ。

ドイツと米国の研究者は、人間の移動の数学的モデルを構築し、
将来の疫病の拡散予測に利用できるとしている。

ドイツ・ゲッティンゲンのマックス・プランク研究所の物理学者、ディルク・ブロックマン博士は
「人間の移動には普遍的な規則性があり、それを応用して、感染病の拡散の新しい
クラスモデルを構築できるのです」と説明する。同博士は、この研究結果を25日発売の
科学誌「ネーチャー」に発表した。

保健当局は、2003年以来、世界6カ国で少なくとも82人の犠牲が出ている
鳥インフルエンザのH5N1ウイルスが感染力の強いウイルス株に突然変異し、
次の疫病になることを恐れている。

同博士は、この方法は感染病がどのように拡散するかに関する洞察を
与えてくれるだけでなく、数学的モデルとコンピューター・シミュレーションによって、
感染病を押さえる方法を考案する材料になるという。

人間の移動が感染病の拡散の主要因だが、船舶・航空機・鉄道・車など
移動手段が多岐にわたるため、移動に関する十分なデータをそろえることは
事実上不可能だ。

研究者たちは、紙幣の動きを追跡するウェブサイトの情報を分析している。
ユーザは紙幣にサイトのアドレスを紙幣に書き、サイトに登録して、
その紙幣を使用した後、追跡する。

同博士によると、すでに5000万枚の紙幣が登録されているという。

サイトからの情報で、研究者たちは人間の移動行動に関する数学的理論を
構築できるのだ。その結果を、米国の航空ネットワークの交通の流れと比較すると、
極めて密接な相互関連がわかるという。

ソース（excite　ロイター）http://www.excite.co.jp/News/odd/00081138266558.html

あーらら、ちょっと待ちすぎたかしらん。
まあ、キチガイ扱いはされずにすみそうなご時勢になってきたかな。