中米エルサルバドルで24日、旧極左ゲリラが政党化した
ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)の党首で二〇〇四年大統領選挙の
元大統領候補でもあるシャフィク・ハンダル氏(75)が死亡した。死因は心臓発作。
ハンダル氏は、二十二日のボリビア大統領就任式に出席、
その帰国時に首都サンサルバドルの空港で意識不明となった。AP通信が報じた。
エルサルバドルでは、1979年のニカラグア革命以後、極左ゲリラの活動が激化した。
80年には、複数の極左ゲリラ組織が共同してファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)を結成、
元同国共産党の党首だったハンダル氏はFMLNの指揮官となった。
政府軍との10年以上に及ぶ内戦が終了した後(92年に和平協定締結)、武装闘争を放棄した
FMLNは一般政党として国政に参加、現在は最大野党として、特に国内貧困層から広い支持を集めている。
ハンダル氏は、ファブランド・マルティ民族解放戦線党の党首として国政に影響を及ぼす一方で
2004年の大統領選挙では新米派の現アントニオ・サカ大統領の対立候補として立候補、
キューバとの国交再開、中米・米国間自由貿易協定(CAFTA)の見直しや
社会政策重視を訴えて注目を集めた。
エルサルバドルは中米地峡に位置。主な収入源はコーヒー、砂糖の輸出などだが、
輸入超過分が大きく、収入不足を200万人の米国出稼ぎ者からの送金と海外援助に頼っている。
【サンパウロ25日綾村悟】2006/1/25 21:54
世界日報
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/060125-215433.html 関連スレ
【ボリビア】モラレス大統領 世界遺産のティワナク遺跡で就任式[060122]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1137893087/l50 外務省
ニカラグア共和国
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nicaragua/