【イラン核問題】ＩＡＥＡの枠内で解決　イランとロシア一致[060125]

「イラン核問題：ＩＡＥＡの枠内で解決　ロシアと一致」

イランの核交渉責任者である最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長は２４日、
モスクワでロシア安全保障会議（議長＝プーチン大統領）のイワノフ書記（前外相）と
会談した。タス通信によると、露安保会議は会談後、「イランの核問題は国際原子力機関
（ＩＡＥＡ）の枠内での外交交渉で解決すべきだとの考えが双方から述べられた」との
報道発表を出した。また双方は協議を今後も継続する方針で合意した。

ロシア側は、イラン核問題の焦点であるウラン濃縮工程をロシアに移転する案を改めて
主張したとみられるが、ラリジャニ事務局長がどのように応じたかなど詳細は明らかに
されていない。

同通信によると、これとは別にイランのサファリ外務次官が同日、ロシア原子力庁の
キリエンコ長官（元首相）と約３時間にわたって会談した。同次官は２３日にはラブロフ
露外相と会談しており、両国は来月２日から予定されているＩＡＥＡ緊急理事会を前に
交渉を加速させている。

ＩＡＥＡ緊急理事会では、イラン核問題の国連安保理への付託が協議されるが、ロシアは
経済制裁につながりかねない安保理付託は回避したい姿勢だ。ウラン濃縮工程のロシアへの
移転案には、欧米の対イラン批判をやわらげる狙いがある。ラブロフ外相は２３日の会談で、
サファリ外務次官に「問題先鋭化を避けるためイラン側の行動を待っている」と語っている。

引用元：毎日新聞　http://www.mainichi-msn.co.jp/　(2006年1月25日　10時32分)　
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060125k0000e030022000c.html

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