【ワシントン笠原敏彦】米政府は18日、アサド・シリア大統領の義兄で同政権ナンバー2と
されるシャウカト軍情報局長の米国内の資産を凍結する措置を取った。米国は同局長を
「シリアのレバノン支配における主要人物」(マクレラン大統領報道官)とみており、アサド政権に
対し、ハリリ・レバノン元首相暗殺事件の国連調査への協力を促す圧力強化といえる。
昨年10月に公表された同事件の国連報告書の草案には、シャウカト局長らが「ハリリ元首相
暗殺を決断した」との証言が含まれていたことが判明している。マクレラン報道官は18日の会見で
資産凍結の理由として「イラクの抵抗勢力を含むテロ支援への直接的関与」や「シリアのレバノン
介入への深い関与」などを挙げた。
シャウカト氏が実際に米国内に資産を保有しているかどうかは不明。
毎日新聞 2006年1月19日 12時34分
ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060119k0000e030053000c.html