「イラン政府、CNNの活動禁止を撤回 誤訳問題で」
テヘラン(CNN) アフマディネジャド・イラン大統領の記者会見を放送したCNNの
通訳に誤りがあったとして、イランの文化・イスラム指導省がCNNの同国内での活動を
禁止したと伝えられた問題で、イラン当局者は17日、「活動再開」が認められたと述べた。
アフマディネジャド大統領は同省に対し、禁止措置の撤回を求めていた。
大統領は14日の会見で、イランの「核エネルギー利用の権利」を主張し、「文明国に
核兵器は必要ない。わが国も必要としない」などと語った。しかし、会見を生中継した
CNNの番組で、同時通訳者が「イランには核兵器を開発する権利がある」と誤訳。
この模様は同日中に再放送された。
CNNは15日に誤りに気付き、ただちに各メディアを通じて訂正、謝罪したほか、
イラン政府にも遺憾の意を表明。これに対し、イラン政府側は16日、制裁措置として、
在テヘランのCNN記者らの記者証を無効とし、同国内での取材活動などを禁止したと
伝えられた。国営イラン通信によると、大統領首席補佐官は同日夜、文化・イスラム指導省に、
措置を撤回するよう書簡で要請していた。
禁止措置と撤回について、イラン側からCNNに正式な連絡は入っていない。CNNに
同時通訳者を派遣したレスリー・ハワード・ランゲージズ社はCNNに謝罪した上で、
「この通訳者が故意に誤訳をしたとは考えられない」と説明していた。
引用元:CNN
http://cnn.co.jp/ (2006.01.17 Web posted at: 20:36 JST)
http://cnn.co.jp/world/CNN200601170022.html