<ナイジェリア>石油パイプライン爆破、8人死亡を確認
【ヨハネスブルク白戸圭一】ナイジェリアからの報道によると、同国南部の産油地帯で20
日、英・オランダ系石油企業ロイヤル・ダッチ・シェル社の石油パイプラインが爆破され、少
なくとも8人が死亡し、大規模な石油の流出と火災が発生している。同社は「何者かがダイナ
マイトを使用して攻撃した」との声明を発表、石油企業に反感を抱く地元の武装組織の犯行と
の見方が出ている。
爆破されたのは産油地帯の中心都市ポートハーコートの西約50キロ付近のパイプライン。
同社は同国の1日の産油量の7%に相当する17万バレルの操業を停止した。多数の行方不明
者がおり、犠牲者が増える可能性もある。
地元当局者によると、爆破前日の19日夜、若者らを乗せたボート4隻がパイプライン周辺
の水路を航行し、地元の漁師らにパイプラインから離れるよう警告する姿が目撃されている。
デルタ地帯では石油収益が地元に還元されていないとの不満が根強く、昨年10月には武装勢
力「デルタ人民志願軍」が石油企業の撤退を求めて「宣戦布告」するなど不安定な情勢が続い
ている。 (毎日新聞) - 12月21日10時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051221-00000026-mai-int