パレスチナ評議会(国会)選挙まであと1カ月と迫るなか、米国や欧州連合(EU)がイス
ラム原理主義組織ハマスへの圧力を強めている。対イスラエル武装闘争の継続を主張
するハマスが評議会選で躍進すれば、中東和平の障害になると考えるためだ。米欧は新
たにパレスチナ向け資金援助停止の可能性を持ち出すなどハマス排除に躍起で、全会
派の政治参加を公約してきた自治政府は苦しい立場に追い込まれている。
「もしハマスが評議会選に勝利すれば、自治政府向け資金援助の継続は非常に困難に
なる」。EUのソラナ共通外交・安全保障上級代表は18日、訪問先のイスラエルでこう表
明した。今年のEUの自治政府向け援助額は3億4000万ドル(約395億円)余で、米国
に次いで2番目に大きい。EUは親パレスチナの立場を堅持してきただけに、ソラナ氏の
発言は自治政府に大きな衝撃を与えた。
米下院は16日、評議会選からハマスを除外するよう求める決議を採択。ハマスが武装
解除しないまま選挙に参加した場合、米国の自治政府向け支援を停止する可能性を盛り
込んだ。
ハマスは評議会選の前哨戦である地方選で躍進し、穏健派アッバス自治政府議長の支
持母体であるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハをしのぐほどの勢いをみせてい
る。15日の地方選でハマスはファタハの地盤だったヨルダン川西岸ジェニンやナブルス
などでも第一党になった。
ファタハが組織改革などをめぐる新旧世代間の確執から分裂し、汚職体質の払拭や貧
困対策を求めるパレスチナ民衆の要請に応えられないことが背景にある。
米欧やイスラエルがハマスの武装解除を求める一方、アッバス議長はハマスが選挙参
加で穏健な政治組織に生まれ変わることを期待している。自治政府が評議会選からハマ
スを除外しようとすれば、ハマスに対する民衆の支持が一層高まるのは必至で、自治政
府の威信低下や対イスラエル武装闘争の再燃は避けられない。
【エルサレム樋口直樹】毎日新聞 2005年12月19日 21時31分
ソース:毎日新聞
(´・ω・)つ【
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20051220k0000m030117000c.html】
参考スレッド:【パレスチナ】 パレスチナの与党ファタハ、選挙控え分裂の危機 ハマスが政権入りの可能性も [05/12/16]
(´・ω・)つ【
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1134740611/】
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1133009689/325】