続報が出ますた
「イスラエル リクード党首にネタニヤフ氏 対パレスチナ強硬回帰」
【カイロ=加納洋人】イスラエルの右派政党リクードは十九日、
党首選挙を行い、ネタニヤフ元首相が当選を決めた。ガザ撤退を
実現し、パレスチナとの交渉による和平実現を目指すシャロン首
相が離党したリクードは、次の焦点となるヨルダン川西岸からの
さらなる撤退を拒否するネタニヤフ氏のもとで従来の対パレスチナ
強硬路線に回帰し、三月末の総選挙に臨むことになった。
党首選には、ネタニヤフ氏のほか、シャローム外相ら四人が立候
補。イスラエル紙ハアレツ(電子版)が二十日伝えたところによると、
開票率98%の段階でネタニヤフ氏が44・6%を獲得し、33%を得
票した二位のシャローム氏を大きく上回った。
ネタニヤフ氏は「リクードはわが国を導く道を進む」と勝利宣言した。
党首選は、前党首のシャロン首相が十八日、体調を崩し、エルサレ
ム郊外の病院に入院したなか行われた。ネタニヤフ氏は「シャロン首
相の回復を祈っている」としつつも、「問題なのはわが国の健康状態
であり、それは良好だとはいえない」と首相の和平政策を批判した。
リクードは、シャロン首相が新党カディマ(前進)を立ち上げた後も
連立政権にとどまっていたが、ネタニヤフ氏は連立離脱を公約してい
る。
総選挙は、中道新党カディマ、中道左派・労働党、右派リクードの
三党を軸に和平政策をめぐる争いとなる見通し。シャロン首相の健康
不安が浮上してきたものの、リクードは各種世論調査でカディマに大
幅な差をつけられており、ネタニヤフ新党首は苦戦を強いられそうだ。
出典元:サンケイ
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20051221/m20051221012.html