◆Scientist: Bosnian Hill May Have Pyramid(US Y!ニュース/AP)
http://news.yahoo.com/s/ap/20051204/ap_on_sc/apn_pyramid_mystery;_ylt=AgmCg9c.cwgt23dk68ToYUCs0NUE;_ylu=X3oDMTA3MzV0MTdmBHNlYwM3NTM- 南米エルサルバドル、メキシコ、ペルーなどで山岳地帯のピラミッドに関する経験が豊
富なオスマナジッチ<Semir Osmanagic>氏が、ボスニア中部、首都サラエボ北西約30K
mのビソコ<Visoko>郊外にある標高640mほどの丘で調査を行っている。
オスマナジッチ氏によれば、その丘は、頂点から正確に東西南北に向いた4辺のスロー
プ、平らな頂上、入口部分の構造など、ピラミッドと思われるすべての条件を備えてい
るという。「ピラミッドを覆っていたと思われる積み石を発掘した。また入口の台形の
部分や、地下のトンネル構造も発見している。ピラミッドではないかと思われる。」
欧州で、ピラミッドは今まで発見されていない。また過去に存在した古代文明のいずれ
も、ピラミッドを建設しようとした証拠は存在しない。
オスマナジッチ氏(45)は米国ヒューストン在住のボスニア人考古学者。過去15年にわ
たって南米のピラミッド研究に携わっている。
同氏は今年の4月、古代文明に関する著書のPRイベントで、ビソコ考古博物館館長のホ
ドビッチ<Senad Hodovic>氏に会い、地元住民に「ピラミッド」と呼ばれている丘につ
いての話を聞かされた。その後、調査許可を国から取得し、この夏、最初の調査が6地点
で実施された。
調査に参加した地質学者によると、丘を形成するいくつかの地層が人工的なものである
ことを示す15個におよぶ所見が見つかったとのこと。
「我々は、bad concreteと呼ばれる層を発見しました。これは丘を覆うブロックとして
使われていた、砂礫を人工的に混合した物です。元来ここにあったこの丘を、ある古代
文明が整形し、この原始的なコンクリートで覆い、ピラミッドが作られたと考えられま
す。」オスマナジッチ氏。
スロープの途中に対称に設置された平坦部分<platforms>も発見されている。オスマナ
ジッチ氏によると、これはピラミッドに備わった階段だという。
近くには、より小さな別のピラミッド型の丘も見つかっている。これは、オスマナジッ
チ氏が南米で調査した、谷への通路を形成する一対のピラミッドを想起させるものだと
いう。
また、地元住民が丘のふもとに土地を購入しブルドーザーで地盤工事をしていたところ、
人工的に加工された砂岩の板が発見された。考古学者は(ピラミッドに関連する)葺き
石ではないかと考えている。
小規模な発掘が11月上旬まで続けられ、現在の調査対象はピラミッド型の寺院への入口
かもしれないという部分に移っている。
オスマナジッチ氏は、ピラミッドを作ったのはイリュリア人ではないかと考えている。
イリュリア人は、バルカン半島をスラブ人が掌握した西暦600年頃からはるか以前に同
地域に住んでいた。イリュリア人についてはほとんど知られていないが、オスマナジッ
チ氏は、多くの専門家が考えているよりも洗練された民族だったと考えている。
「しかし、結論を急ぐべきではない。調査に関する合理的な疑義を取り除き、確実な結
果を得る必要がある。我々はこれが自然に形成された物ではないことを証明しなければ
ならない。」オスマナジッチ氏。
ビソコは、中世においてボスニアの首都であった。人類学者によると、ビソコの谷では
7,000年前に遡って組織的な人間の居住を示す広範な証拠が示されているとのこと。
またドイツ人の考古学者の最近の調査では、地表からわずか3フィートの地中で24,000
個の新石器時代の出土品が得られている。