フランスの競争評議会(公正取引委員会に相当)は29日までに、
「パラス(英語のパレス=宮殿)」と呼ばれるパリを代表する六つの超高級ホテルが
価格カルテルを結んで不当に高く宿泊費をつり上げていたとして合計70万9000ユーロ(約9900万円)
の課徴金支払いを命じた。
課徴金が最も高額だったのは昭和天皇や小泉純一郎首相らも泊まったことのある
クリヨンの24万8000ユーロ。以下、ジョルジュサンク(11万5000ユーロ)、
プラザアテネ(10万6000ユーロ)、リッツ(10万4000ユーロ)、ブリストル(8万1000ユーロ)、
ムーリス(5万5000ユーロ)と続いた。
仏AFP通信によると、ジョルジュサンクは決定を不服として申し立てる方針で、
ムーリスとプラザアテネも追随する可能性があるという。
六つのホテルは平均で一部屋一泊700ユーロ(約9万8000円)以上とされる。
仏競争評議会の報告によると、六つのホテルは電子メールや会合を通じて価格の情報を
交換して部屋の価格を調整していた疑いがもたれている。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051130AT2M3000W30112005.html