フロリダ州フォートローダーデール――当地の警察は29日、生後3カ月の女の赤ちゃんが昨年2月に急死したのは、
両親が大量のウオッカを飲ませていたせいだと断定し、両親を指名手配した。
当地警察によると、ハイチ出身のマッケンソン・ダントゥス容疑者とマルダラ・デリバル容疑者は
昨年2月、生後3カ月の娘マケイシャちゃんが反応しなくなったとして救急車を呼んだが、
救命隊が到着した時点でマケイシャちゃんはすでに死亡していた。
その後の調べで、ブロワード郡監察医事務所はマケイシャちゃんの血中アルコール濃度が致
死レベルの0.47%に達していたとして、死因は急性アルコール中毒だと断定した。
またマケイシャちゃんの肝臓は、継続的なアルコール摂取の症状を示していたという。
フロリダ州で運転が認められるアルコール濃度の法定限度は0.08%。
警察の調べに対し、両容疑者はマケイシャちゃんを寝付かせるために、
砂糖水にウオッカを混ぜたものを約1カ月前からほ乳瓶で飲ませていたと供述していた。
しかし警察が両親に対して訴追手続きを開始したのは今年10月になってからで、その時点で両容疑者はすでに逃亡していた。
捜査の遅れについて当地警察のコリンズ捜査員は、両親が取り調べに非協力的だったのが原因だと説明。
「生後3カ月の赤ちゃんがアルコール中毒で死亡するなど、全く予想外のことだ。
一方で殺人事件の捜査には時間がかかるものだ」と捜査員は話している。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200511300003.html