ドイツで食の安全を脅かす不正な食肉流通が問題となっている。
腐敗した食肉や、食用に適さないため廃棄する部位などが大量に市場に出回った。
ソーセージなどとして消費された可能性が高く、波紋が広がっている。
南部のバイエルン州で10月、法律で食用にしない豚の皮や鶏ガラが出荷されたことが発覚。
一部の食肉業者が、スイスやオーストリアから仕入れた約2600トンを各地のメーカーに転売し、
ソーセージやゼラチンに加工されたという。
今月には北部ニーダーザクセン州の業者から腐敗した冷凍の鶏肉が出回った。
西部ノルトライン・ウェストファーレン州では、
消費期限が切れたローストビーフや七面鳥が出荷されていたことも分かった。
BSE(牛海綿状脳症)問題を機に、ドイツでも食品の流通管理の見直しが進んだ。
独検察当局が捜査を始めたが、
消費者団体からは違反業者に対する罰則強化を求める声が強まっている。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051128AT2M2502528112005.html