【経済】天然ウラン国際市場価格が高騰 4半世紀ぶりの高値水準に[11/20]

■ 原発増設でウラン高騰　中国など計画　核燃サイクルの確立急務

核兵器や原子力発電所の核燃料に使われる天然ウランの価格が高騰している。最大の価格
押し上げ要因は中国などアジアの新興国による原発新設計画で、先月中旬、スポット契約
価格は一ポンド当たり三十三ドルとなり、四半世紀ぶりの高水準に達した。資源エネルギー庁が
十月末に行った内部分析によると、新設原発が全面稼働すれば「ウランの実需は二割増になる」。
米国など先進各国は核燃サイクルの確立を急ぐなど、原子力政策の転換に動き出した。（長谷川周人）

◆４半世紀ぶり
ウラン価格は一九七〇年代、二度の石油ショックを受けて高騰。石油依存からの脱却を図る
先進各国の需要増などで七九年初頭、一ポンド当たり四三・五ドルの史上最高値を記録した。

だが、同年三月の米国のスリーマイル島原発事故に続き、八六年には旧ソ連のチェルノブイリ
原発で爆発事故が発生。安全への信頼は揺らぎ、二〇〇〇年末には一ポンド当たり七・一ドル
まで下落した。

ところが、翌年から続発した鉱山火災が引き金となり、ウランに対する供給不安が浮上した。
生産量は現在、カナダ、オーストラリア、ロシアの三大供給国が九〇年代に生産調整を行った
結果、「世界需要の半分以下」（電力業界関係者）と低迷している。

消費国はウラン不足を民間在庫の取り崩しや、ロシアの解体核兵器から出る高濃縮ウランで
補っているが、「在庫は各国とも使い尽くしつつあり、解体核ウランも需要の７％程度に
すぎない」（同）という。

（以下略 >>2以降に）

ソース：産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/051120/morning/20kei001.htm

ウランは売らん！　なんちて。

>>1 続き

◆原発林立
逼迫（ひっぱく）する需給に心理的な追い打ちをかけるのが、中国など新興国に
よる原発新設計画だ。世界原子力協会によると、深刻な電力不足に陥った中国は、
稼働九基に加えて、新たに二基を建設している。二〇二〇年までには原発発電量を
現在の五倍程度に引き上げる計画で、それには新たに三十基前後の新規建設が
必要となり、基数では東京電力と関西電力の合算分を上回る規模となる。

インドも原発建設で協力に転じた米国やロシアの支援を受け、原発発電量を現状の
二百八十万キロワットを六倍程度に増強する構想を打ち出している。アジアでは、
インドネシア、ベトナムなども原発建設を目指し、米英仏やロシアなども原油高や
環境保全への対応もあり、増設に向かい始めた。全世界の原発は今後、稼働四百
三十四基に加え、少なくとも七十一基（計画中を含む）が新設される見通しという。

◆日本危機感
非公開のウラン市場は長期契約が基本で、価格高騰の影響が末端市場に跳ね返る
までに時間がかかる。石油などの化石燃料とは異なり、核燃料は原子炉に
挿入されると三年程度は使われる。

だが長期的に見れば、需給ギャップの拡大は避けられず、各国の原子力政策の
中枢に核燃サイクルの確立がある。米国は今月、下院が再処理工場の建設予算を
可決したが、中国も核燃サイクル施設の増強を急ぎ、インドでも高速増殖炉の
開発が進んでいる。

これに対し、原発不祥事などで原子力に逆風が吹く日本の原発関係者は、
「中国などの需要増で今後、八十五年といわれるウランの可採年数は徐々に縮まる。
核燃サイクルを確立しない限り、ウラン不足は日本のエネルギー戦略にも重大な
影響を与える」と危機感を隠さない。

この時代に生まれてラッキーだったよ、死ぬまでにウランが尽きる事は多分なさそうだ

六ヶ所村には４０�dほどあります
使用済みですが

原油高騰の背景には中国があるんだよな。
ウランだってそうだろ。中国は原発作るからな。
日本ははやくこの既存エネルギーから脱却せねばならん。
食料もそう。
なんとか自分らが生きていく分は確保できるようにせんとな。

高速増殖炉の出番がキターか

石油は１００年
ウランは８５年
今そこにある危機

では、養殖ウランの立場は？（ウラン鉱石養殖組合より）