ワシントン(CNN) 長引く米軍のイラク駐留に国内の不満が高まるなか、
下院民主党の重鎮ジョン・マーサ議員(ペンシルベニア州選出)は17日、
「米軍はイラクからただちに撤退すべきだ」と主張した。有力議員から即時
撤退を求める声が上がったのは初めてで、イラク駐留の是非をめぐる議論に
大きな波紋をもたらしている。
マーサ氏は「米軍と同盟軍は、すでにイラクでできる限りのことをした。方向
転換の時が来ている」「今や米軍の存在が、かえって敵の団結を強めてしまっ
ている」と断言。「米軍が撤退することにより、イラク人の自立を促すことがで
きる」として、イラク人部隊の訓練完了などを待たず、撤退を先行させるべき
だとの考えを示した。同氏はまた「ただちに撤退を開始すれば、6カ月以内に
全部隊を引き揚げることができる」との見通しを語った。
マーサ氏は元海兵隊大佐で、議員歴30年のベテラン。民主党のペロシ
下院院内総務の右腕とされ、軍事分野では共和党、民主党を問わず強い
影響力を持つ人物だけに、今回の発言は両党議員の間で重く受け止め
られている。
米国内では、最新の世論調査で「イラク戦争には戦争するだけの価値がなかっ
た」と答えた人が60%に上るなど、米軍駐留に反対する声が高まっている。
これを受け、上院は15日、来年中に段階的撤退の条件を整えるよう政府に
求める決議を採択した。
2005.11.18 Web posted at: 10:40 JST- CNN
ソース
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200511180001.html 依 頼
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1121180927/897