★仏のカフェも全面禁煙に? 与党議員、11月に規制法案
たばこ規制が甘かったフランスで、与党の有力議員が飲食店を全面禁煙にする法案を
11月初めに提出する。個人の自由へのこだわりが強いお国柄だが、非喫煙者の
「健康を守れ」という声は高まるばかりだ。
法案を出すのは民衆運動連合(UMP)のイブ・ビュール下院議員(副議長)。
禁煙席を設けるだけの分煙措置では「喫煙区域でも働かなければならない従業員の健康を
守れない」と主張。働く者の権利という、これまたフランス人の琴線に触れる価値観も支えにしている。
仏政府は03年に「たばことの戦争」を宣言、課税強化などで喫煙者減らしに乗り出した。
仏国鉄の列車は年内に全面禁煙となり、喫煙者にとってはカフェやレストランが最後のとりでだった。
全面禁煙に反対する仏たばこ販売店組合のルネ・ルパープ会長は、パリジャン紙に「飲食店の
空調は改善されている。談笑と共生のカフェ文化を拒否するような社会を望むのか」と訴えている。
欧州では04年3月、アイルランドが飲食店を含む公共スペースの禁煙化を実現。ノルウェー、
イタリア、スウェーデンでもほぼ同様の規制が実施されている。
朝日新聞 2005年10月29日20時33分
http://www.asahi.com/international/update/1029/010.html